勝手にレビューvol.4
6月12日@パルル セッション
少し夏めいてきた、梅雨前ちょっとの肌寒さが心地よい夜。
平日の、ざわざわが少ないだけ、自分だけの特別な夜のよう。豆乳ラテを頼んで、いざ。
1組目:西出剛大、ジュウゾウ
鉄板+ギターと鉄板+弓の二人でスタート。
夏の夕方前のころか。昼寝で聴こえてくる、家の中で外で何かがグルグル回っているのが聴こえてくるよう。
二人の静かで重い音は、やがてジャンベやシンバルの音が加わりじわじわジャズのような様子で、何かつまみを回しているところで「ドドドド。」
そのタイミングとかは、どうなっているの?
2組目:POCA、大谷能生
ちいさいちいさい「ぷぷぷぷぷ。」と音が鳴っている。幻聴なのか、鳴っているのか。無音より静か。
鼻をすするのさえ気を使いたくなる。それから「ピョピョピョ。」と鳥のようになって、個人的に鳥が大好きなので、「おっ!」と気持ちが盛り上がって、そこからじーっと座っていた大谷さんが、すっとサックスを持って、サックスからは機械のような音で、あやしさがぐっと上がって、ピリっとした空気。終わるのか、と思ったら、終わらない。と思ったら終わり。緊張。ミニマル。
3組目
前の二組とは、打って変わって、隙間のない音の数々。
二人から出てくる音楽は、たくさんのものがつまっているようで、全部を追おうとすると混乱する。ギターはなぜか遠くから聴こえるよう。サックスは、ひとつ掴もうとするともう手の届かないところで、30個ぐらいぶわっと散らばっている。
「これを出したから、これ。」というふうでもなくて、こちらとあちらで演奏しているようでもなく、二人から同時に音楽が流れてきていて、ひとつのできた曲を聴いているよう。大人の色気でさりげに演奏。素敵でした。
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