« 2月1日(金)ランチメニュー | トップページ | 2月4日(月)ランチメニュー »

2008年2月 2日 (土)

トーク「吉本隆明への最近の評価について」

戦後日本の知識人の精神史
−吉本隆明への最近の評価について−
小熊英二の著作『<民主>と<愛国>』を軸にして

2008年2月16日(土曜)
19時より(18時30分開場)
料金 800円(1ドリンク付)

講師 河津邦喜(哲学者)

ご予約をこちらのメールにてしていただけると助かります。

昨年のスラヴォイ・ジジェクのシリーズに続いて今年も河津さんがいろいろな思想についてお話しをしてくださいます。パルルで行なったジョン・カサヴェテスの映画論や大谷能生のトークに参加しては会場からとても面白い質問を投げかけてくださる河津さんの新しい講演が楽しみです。
専門知識のある人だけの集まりではありません。どなたでもぜひお気軽にご参加ください。
主催をしている私(パルルの新見)も聞きかじりの知識ばかりしかないので、ぜひまとまった話しを聞いてみたいというまったくの初心者です。

講師の河津さんからコメントをもらってます。
「1970年以降の日本の文学的思想界は、吉本隆明の権威に対して柄谷行人・蓮実重彦・浅田彰らが対抗し、影響力を奪ってゆく争いとして整理できるそうです。そこには、連合赤軍浅間山荘事件の72年を分水嶺として、日本社会がポストモダン化していく大きな社会構造の変化があると言われます。吉本が戦後なぜ文学的思想界に君臨できたのか(戦後民主主義の守り神視された丸山真男に対する吉本の批判がなぜ70年頃の全共闘世代の支持を得たのか)は、小熊英二の『<民主>と<愛国>』などで明らかにされていますが、そこには、戦前派が軍国主義ファシズムに内心抗いつつも現実にはそれに従うしかなく、戦中派世代の若者を戦争に送る役割を果たすしかなかったという罪悪感を、日本の戦争の大義を信じた皇国少年であり戦中派である吉本が利用できただけでなく、戦後日本社会が安定してしまって他の可能性(外)が消えてしまったことへの若者の苛立ちが、西洋崇拝者として高みから大衆を啓蒙しようとするエリート知識人に対して爆発したこともありました。吉本は、「日常の現実を外から断罪する大きな理想」が自分に罪悪感を与えることを毛嫌いするとともに、戦中派として死を前にした興奮のなかで連帯するという祝祭(三島由紀夫や太宰治は、戦後結局そこに回帰してしまったのだそうです)からいかに凡庸な日常生活へ回帰するかという問題を自分に課し、70年以降は、知識によって上昇していく事を捨てて、非知(ボケ)に帰る事を最高の境地としたそうですが、『外部の思考』を重視する柄谷たちから批判されました。これらのことをお話ししたいと思います。」

|

« 2月1日(金)ランチメニュー | トップページ | 2月4日(月)ランチメニュー »

イベント」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: トーク「吉本隆明への最近の評価について」:

« 2月1日(金)ランチメニュー | トップページ | 2月4日(月)ランチメニュー »