昨晩のライヴ
『山本精一' S SOUND COMPOSITION VOL 1』
バンドでは何度か来てもらっていたものの初めてソロの演奏を披露しに山本精一さんが来てくださいました。
ソロと言っても映像担当としてlozi君が参加してくれたので本当はデュオと呼ぶべきか。
山本さん自らサウンド・インスタレーションと名付けていたり日常性とか家具のような音という言葉を用いてように、今回の催しは通常のライヴとは随分趣を異にしました。座席は通常のカフェ営業と同じ状態に並べられ、いくつかのテーブルの上にはCDプレーヤーと小さなスピーカーそして部屋の片隅の台には小型ラジオが数台置かれていて山本さんもお客さんの一人のように椅子に腰掛け楽器を操っていました。そして照明がやや暗めの中lozi君が映像と言うよりは光そのものをパソコンで明るさや動きを制御しながら二台のプロジェクターから壁に向けて投影し、それはまさに本人が紹介したように木洩れ日のようでした。
特に前半は非常に音が少なく、夕暮れ時にどこか田舎の家で畳の上にころがっているような感覚を味わいました。
少しの休憩を挟んだ後半は山本さんがギターを持つ時間が増えてやや音楽度が高まり、音を組み上げていくという印象に変わりました。それは激しさはともなわないものの今山本さんのたくさんの活動の中でも一番演奏する機会の多いPARAを思わせる部分がたくさんありました。
とても実験性の高いイヴェントでした。今回VOL 1と銘打たれているからには、さらにこの実験が進むことを期待しています。
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