カフェ・トーク「視覚の偏り、判断の偏り:人の特性と進化」
カフェ・トーク「視覚の偏り、判断の偏り:人の特性と進化」
講師:外池俊幸(名古屋大学エコトピア科学研究所 情報・通信研究部門 教授)
第1回目:2006年10月6日(金) 午後7時より
第2回目:2006年10月13日(金) 午後7時より
会場:カフェ・パルル(元カノーヴァン)
名古屋市中区新栄2-2-19 新栄グリーンハイツ
電話 052-262-3629
http://www.parlwr.net/
入場無料
4歳の時一家で大阪から名古屋に引っ越してきて向かいのおばさんが話しかけてくるのだが、何を言っているのか分からなかった。後におばさんの喋りが名古屋弁だったからだと気付いた。恐らくそんなこともあってか、ずっと言葉に興味を持ち続けています。
縁あって言語学者の外池さんとお知り合いになり、言葉をテーマに何かお話をしていただけないかとお願いしたところ、うーんと膨らんで言葉を司る脳の働きを軸として言語以前そしてその誕生のお話しをしていただけることになりました!
この日に合わせた特別な酒やつまみなどを用意します。
ぜひ皆さんお話しとともにお楽しみください!!
カフェ・パルル/カノーヴァン 新見永治
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第1回 視覚の偏り:人の特性と進化
人にできることは、進化の結果として獲得した能力によるのであり、脳で実現されていると考えるのが一般的です。そして、人にできることが、できない人がいることも知られています。初めて聞くと驚くのが、人の顔を覚えられない・識別できない人がいるということです。相貌失認と言われます。人の顔を識別することは、人が社会生活営んでいく上で、欠かせない能力だと言えるでしょう。私たち人は、私たちを取り巻く世界をありのままに認識していると思いがちです。しかし、人にはどう見える、人の視覚の偏りということがあると考えた方が良さそうです。様々な錯視図形などを見ながら、人の特性を考えます。
第2回 判断の偏り:人の特性と進化
人の判断の偏りということも、人の特性だと考えることができます。例えば、トランプをめくっていって、ハートの1から5が連続で出る確率と、5枚全部が違うカードが出る確率は、どちらが高いでしょう。人は意味を探してしまうので、1から5まで連続して出ることに意味があると考えてしまいがちです。問題の設定の違いによっても、判断が異なることがあります。進化について、言語の起源についての興味深い仮説が出されているので、それを紹介します。最後に、地球上に生存している人の数の変化を、数万年から数千年くらいの期間で考え、爆発的に増えたことの意味を考えます。
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コメント
6日の行われた第1回目では、いろいろな図形を見せていただきながら、錯覚について伺いました。人の認識がいかにアテにならないものかよく分かりました。今回はいよいよ言語の起源についてのお話しが聞けそうです。
13日2回目だけの参加も大歓迎です!
投稿: 新見 | 2006年10月 9日 (月) 11時41分